読むYOGA ヨーガ・スートラ②
前回の続き、八支則の後半部分です。
先日、タイの洞窟で少年たちが救出されました。過酷な環境下、彼らを救ったのが瞑想の力ではないかと言われています。
八支則の後半部分はこの瞑想についての説明が続きます。前述のヤマ・ニヤマで心を整えた後、座り、目を閉じて、日々忘れがちな冷たい頭(冷静な思考力)と温かい心(愛情・慈悲)を確認するための手順です。
ここではこれらのやり方は省略して、整えられた「気」で、どのようなことを想いながら目を閉じているのが良いか、ということを話します。
(プラーナヤーマは私のヨガクラスで毎回取り入れているので是非お越しください。)
個人の感覚器官(五感)というフィルターや思考パターンを通して「世界」が作られます。人の数だけそれがある、ということです。ですので、私たちは常に自分の感情や思考に注意をしていなければいけません。
プラティヤハーラ同様、瞑想方法も多数存在するのですが、ここでは慈悲の瞑想をお伝えします。
寂しくないと抵抗すると感情は反発して大きくなりますが、共感すると、不思議と傷が癒えていくのを感じるでしょう。怒り、悲しみ、苦しみも同様にして癒します。
こんなことを書くと胡散臭い、と思う方もいるかもしれませんが、この世の全ては想念、自分の思った通りにしかなりません。
私たちには解消出来ない後悔や不満、不安がありますが、それらを持ち続けることがいかに心身に有害であるかをしっかりと認識して、そうしたものを許容することから心の健全さを作り直します。
実際瞑想をしてみると、心が和らいだその瞬間、すっと肩の力、お腹の力が抜けて楽な感覚に気が付くはずです。
もちろん、好きなこと、楽しいことや、誰か(何か)への感謝をイメージするのもとても良いです。
過去の幸せな思い出に触れるのも良いです。
これを、できれば毎日、10分以上、時間を見つけて実践してください。気楽な気持ちで、流れる呼吸を感じてください。
そして、その後も毎日続けてください。
リラックスしている時間が長くなり、座らなくても(仕事をしている時でさえも)自分の中にある安らぎを確認することが出来るでしょう。
過去の記憶や囚われから解放されたり、未来に向かって、肯定的で積極的な生き方や考え方ができるようになるはずです。
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